クーラント液温度調整機設置
今回は、工作機械向けのクーラント液用温度調整機の設置作業の様子です。
この装置は使用流体の温度を一定に保つよう、装置内部にクーラーとヒーターが組み込まれており、
流体を循環させるポンプは「組込式か別置式」の選択ができます。
今回のお客様は別置式を採用されましたので、弊社でポンプの取付・配管・配線作業を行った後、現地
での据付作業の流れとなります。
装置はお客様側でご用意された物を使用するのでお引取りからの作業開始です。
引取時に装置が移動できるようにとキャスターもお預かりし一緒に取付ます。
まずは装置内部にポンプ取付を行います。
配管のコースを考慮すると、外装パネルに入口配管の穴を開け既存の使用しない穴は埋める必要があります。
新しい装置なので純正に見えるようバランスを考えて位置を決め、穴を開け配管しました。
配線はポンプ用の内部スイッチ及び外部操作スイッチを取付けて配線を行います。
ポンプが別設置のため、装置とのリンクでポンプの運転信号を認識する配線を行う必要があります。
これを行わないと「装置本体運転ON」しても装置が稼働しない仕組みになっています。
使用時は必ず「ポンプ運転ON」のあとに「装置本体運転ON」を行うように注意銘板の取付と、納品時に
お客様に口頭での説明をいたしました。
社内での取付作業終了後に納品して現地配線配管となります。
移動できるように作られているので配線はコンセント式、配管はホースでの据付となり、それぞれの作業を
行い試運転後お引渡しとなりました。
現在のモノ造りは高い精度が求められており、機械本体を始め冷却水や作動油などあらゆる物の温度管理が
必要となっております。
加工室の空調機を含め温調装置の需要がますます高まることが予想されます。
2023年10月23日