ケーブルに関する注意喚起
新年度がスタートしました。
品物不足も落ち着きを見せておりますが、相変わらず納期半年~1年の品物もあり
今年度も材料の手配に苦労しそうです。
そのような中、日本電線工業会から以下の注意喚起が発表されました。
簡単にまとめると「日本の電線規格では無い真鍮導体ケーブルが見つかりました。日本の規格に沿った
ケーブル以外は使用しないでください」という事です。
銅の電気伝導率(電気の流れやすさ)を100とした場合、真鍮の電気伝導率は素材により異なりますが
25~43%程度です。
よって、真鍮の電気抵抗率(電気の流れにくさ)は銅の2~4倍となります。
これは同じサイズのケーブルの場合、流せる電流が少なくなるという意味です。
今回見つかった真鍮ケーブルを銅ケーブルだと思って使用した場合は、ケーブルの発熱や発火の恐れ
があり火災の原因となります。
COVID19以降全世界で品不足となり、またインターネットの普及・物流のグローバル化などにより素性の
分からない物も多く流通するようになりました。
今「効率・コスパ・タイパ」などと言われておりますが「しっかりと本物を見極める目を持たなければ
いけないのでは」と痛感させられました。
ケーブルや品物だけでなくすべての事に注意が必要な時代です。
気を付けてお過ごしください。
2024年04月15日